ケイ素の世界(身体)
現代社会はケイ素が不足
毎日の生活に欠かせない水道水。しかし浄水場でケイ素(シリカ)は取り除かれます。ビルやマンションなどに届いた水も受水槽で再びケイ素(シリカ)が取り除かれます。その後、各家庭に辿りついた水も浄水器フィルターや濾過装置で取り除かれます。この様に現代社会はケイ素補給が不足がちです。
身体の構造とケイ素の関係
身体を構成する元素の96%は酸素、炭素、水素、窒素の4元素です。残りの約4%はケイ素を含むミネラル(鉱石)元素です。ケイ素は僅かですが全身の組織に存在します。
中でも松果体を含む脳下垂体、ミトコンドリア、白血球、リンパ球、毛細血管、すい臓など、これらの主な組成元素はケイ素と言われています(日本珪素医科学学会第17回レポートより)
ケイ素は骨の内部でもコラーゲンを補強し、カルシウムなどと結びつける働きがあるため、ケイ素を摂取することで骨密度が高まり強くてしなやかな骨になると言われています。
フラミンガム研究というアメリカの代表的な疫学研究によると、男性や閉経前の女性では、ケイ素摂取量が多いほど大腿部の骨密度が高いとことが明らかになっています。そのため研究グループは、ケイ素摂取量が骨密度に及ぼす影響はカルシウムよりも大きいと結論づけています。
骨密度は加齢にしたがって減少していきますが、カルシウムとともにケイ素を補うことで強い骨をつくることができると考えられているのです。
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